泰 蔵(たいぞう)
生産地:増毛町 / 原材料:清酒粕.米麹/ 度数:25度/720ml
「国稀酒造」は我が国日本での酒蔵としては「最北」です。
「増毛」=「国稀酒造」=料理の「三国」=「髪が増える」(笑)
と言われるほど今ではこの3つが町の観光を
引っ張っていると言っても過言ではありません。
特に、増毛町は「国稀酒造」の創業家である「本間家」抜きに語れません。
それほど大きな役割を増毛では担っています。
「増毛」は1706年に松前藩藩士・下国家がマシケ領を知行したときです。
その後1751年に松前の商人、村山伝兵衛(能登国出身)が函館奉行所より
増毛場所を請負増毛に出張番屋を設け交易をはじめてから
増毛に定住者が増えていきます。
増毛町の町名の由来は、鰊が群来ると海一面にかもめが飛ぶことから、
アイヌ語で「かもめの多いところ」という意味の
「マシュキニ」または「マシュケ」が転じたものです。
当時から「鰊漁」が盛んで大きな富を町にもたらしていました。
その地に足を踏み入れて巨万の富を築いたのが
「本間 泰蔵」その人です。
現在の本間家の礎を築いたのが初代「本間泰蔵」であります。
明治6年小樽の呉服屋の番頭をしておりそれから増毛の地に移り住み
呉服屋を独立開業。荒物雑貨販売、呉服雑貨や海運業、
ニシン漁と事業を拡大!地域に根ざした一大事業家となりました。
更には当然とも言える「醸造業」も明治15年10月醸造の仕込届けを提出し開始しました。
それが「国稀酒造」の前進となります。
当時、本州からの酒は安いものではありませんでした。
佐渡の知人に酒屋がいて見聞きしていた泰蔵は、自家醸造を決断します。
合名会社設立から100年目の平成13年現在の
「国稀酒造株式会社」に社名を改めました。
「国稀」の由来は「乃木大将」から来ています。
彼に大きな感銘を受けた泰蔵は、
乃木希典の「希」の一字をもらい「國の誉」を「國稀」と改めました。
「稀」としたのは、「のぎへん」をつけて
「国に稀な良いお酒」という意味を含ませました。
その後は鰊の不漁や様々な時代の流れの変遷により事業は縮小されましたが
その歴史的文化遺産は今でも風情のある町並みの一角に現存しています。
今では勿論、酒造りが本業です!道内外でも「国稀」ブランドは息づいています。
その酒蔵が 半世紀ぶりに復刻したのが 「復刻酒粕焼酎 泰蔵 たいぞう」!
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國稀酒造株式会社(くにまれしゅぞう)
北海道増毛郡増毛町(留萌支庁管内)の清酒製造・販売を行う酒蔵。
1882年(明治15年)創業。2001年(平成13年)10月1日、
「丸一本間合名会社」から「國稀酒造株式会社」に法人格及び社名を変更。
初代は本間泰蔵。『國稀』『北海鬼ころし』が主力商標である。
南部杜氏の流れを汲み、昔ながらの製法を守る蔵であり、
暑寒別岳山麓からの良質な天然水に拘った酒造りをしている。
現在、造り酒屋としては日本で最北に位置する。
高倉健主演の映画『駅 STATION』のロケ地ともなった。
ウィキペディアより
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明治33年から昭和18年頃は「日の出焼酎」という名で売られていましたが、
商標登録の関係でこの名前では復刻できませんでした。
当時の「日の出焼酎」は、宗谷・樺太地方にまで広く呑まれていたそうです。
通常の「粕取り焼酎」は新鮮な酒粕をそのまま蒸留して抽出します。
国稀では新鮮な酒粕をもう一度、米麹の中に戻しもろみを造ります。
再発酵させてから濾して蒸留します。
通常の粕取り焼酎より一手間掛かっているわけです。
お味はとても重厚でしっかり!
粕取り焼酎としては 独特の風味です。
濃厚でぴんぴんしています。
ヤン衆達の男酒!
と言った感じです。
力強さを求めるならロック。
柔らかく呑みたいならお湯割りなんてどうでしょうか。
ちなみに国稀名物!「酒粕らーめん」。
これも美味いです。
製造所:国稀酒造㈱
〒077-0204 北海道増毛郡増毛町稲葉町1丁目17
TEL 0164-53-1050 FAX 0164-53-2001
http://www.kunimare.co.jp/